今回の記事では、元カノのことを引きずっているときに上手く未練を断ち切る方法と、新しい恋のはじめかたについて心理学の知見をもとに書いています。
楽しかった思い出が多いほど、元カノの事を忘れられないものですよね。
でも、できることなら「元カノへの未練を断ち切って、新しい恋に向けて1歩踏み出したい!」と思っているのではないでしょうか?
そんなときはこの記事を読めば、あなたの気持ちが整理され、新しい出会いのための1歩を踏み出せるかもしれません。
どうですか?
この動画を見ていただいたことで、これまでの常識がくつがえされたかもしれません。
目次
元カノへの未練を断ち切ることができない理由

あなたが元カノの事を忘れることができないのには、ちゃんと理由があります。
それは、あなたが「元カノとまだ付き合っていた時の幸せな日々をまた取り戻せるかもしれない」という淡い希望を心のどこかで信じているからです。
人間は、自分にとって都合のいいようにしか考えない生き物なので、無意識のうちに「元カノとヨリを戻した後の楽しいイメージ」ばかり思い浮かべてしまいます。
このような心理状態になってしまう理由は、プロスペクト理論という心理学用語で説明ができます。
プロスペクト理論とは
プロスペクト理論(プロスペクトりろん、英: Prospect theory)は、不確実性下における意思決定モデルの一つ。選択の結果得られる利益もしくは被る損害および、それら確率が既知の状況下において、人がどのような選択をするか記述するモデルである。
行動経済学における代表的な成果としてよく知られている。 期待効用仮説にたいして、心理学により現実的な理論として、1979年にダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって展開された。
カーネマンは2002年、ノーベル経済学賞を受賞している。
簡単にいうと、プロスペクト理論は、人が「目の前の選択肢に対してどのような選択をするか」を説明した理論だというわけです。
目の前に利益があると、「それが手に入らないこと」を避けようとする。
また、目の前に損失があった場合、「その損失を回避すること」を優先する、という心理を説明しています。
これだけではピンとこないと思いますので、以下、実際にカーネマンが行った実験を軸に解説しますね。
プロスペクト理論の元になったカーネマンの実験
プロスペクト理論の元となった実験は、カーネマンが「ひとつだけの質問による心理学」と呼ぶ手法によって行われました。
この手法は、心理学者のウォルター・ミシェルが用いた方法を参考にしたものです。
カーネマンの実験がどういうものだったかというと、以下のような2つの質問に対して「人はどのような選択をするのか?」ということを調べていったわけです。
質問1:あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されたも場合どちらを選ぶ?
- 選択肢A.100万円が無条件で手に入る。
- 選択肢B.コインを投げ、表が出たら200万円が手に入るが、裏が出たら何も手に入らない。
質問2:あなたは200万円の負債を抱えているものとする。そのとき、同様に以下のふたつの選択肢が提示された場合どちらを選ぶ?
- 選択肢A.無条件で負債が100万円減額され、負債総額が100万円となる。
- 選択肢B.コインを投げ、表が出たら支払いが全額免除されるが、裏が出たら負債総額は変わらない。
この2つの質問をもとに、実験に参加した人の回答を集計していくと、おもしろい結果になりました。
具体的には、以下のような回答になったんですね。
質問1の回答
質問1では、ノーリスクでお金をもらうチャンスがあります。
この場合は、堅実的に「選択肢A」を選ぶ人の方が圧倒的に多いという結果になりました。
質問2の回答
質問1で「選択肢A」を選んだ人ならば、質問2でも堅実的な「選択肢A」を選びそうですよね?
しかし、借金の減額というリスクがある場合は、質問1で「選択肢A」を選んだほぼすべての者でも、ギャンブル性の高い「選択肢B」を選ぶことが実証されました。
この実験を通してわかることは、以下の2点です。
- 人間は目の前に利益があると、それが手に入らないというリスクの回避を優先する
- 損失を目の前にすると、損失そのものを回避しようとする傾向(損失回避性)がある
質問1の場合は、「50%の確率で何も手に入らない」というリスクを回避し、「100%の確率で確実に100万円を手に入れよう」とするわけですね。
一方、質問2の場合は、「100%の確率で確実に100万円を支払う」という損失を回避し、「50%の確率で支払いを免除される」というギャンブル性の高い道を選ぶということですね。
つまり、プロスペクト理論でわかったことは、「得をする時と損をする時で価値の感じ方が異なる」ということがいえます。
ようするに、人は得するよりも、損をすることを極端に嫌うということですね。
プロスペクト理論と恋愛の関係性
実はプロスペクト理論は、恋愛とも深い関係性があります。
プロスペクト理論においての「得と損」は、恋愛に置きかえると「出会いと別れ」になるんです。
つまり、あなたが元カノの未練を断ち切れない理由も、プロスペクト理論で説明できるわけですね。
あなたが元カノの未練を断ち切れない理由……。
それは、一度自分の物になった彼女を失うことは、新しい出会いを探す期待よりはるかに精神的損失が大きいからです。
簡単にいうと、新しい出会いを探すよりも、彼女とヨリを戻したほうが「きっと幸せだろう」という心理が働くから、彼女のことを忘れることができないんですね。
こんなことをいうと、あなたは「そりゃ当然、好きな子とまた付き合える方が幸せに決まってるじゃないか!」と思うかもしれません。
でも、本当に元カノとヨリを戻すことが、あなたにとってベストな選択なのでしょうか?
ここで、いったん冷静になって、あなたに考えてみてほしいことがあります。
それは、元カノとヨリを戻した際のリスクを考えるということです。
詳しくは、続いての章で解説していきます。
元カノに未練がある場合はヨリを戻すリスクを考える

あなたが、元カノとヨリを戻したいと思った時には、「復縁できる喜び」だけではなく、「復縁することのリスク」も考えてみてください。
その理由は、「あなたと元カノ2人とってベストな選択は何なのか?」ということを考えてほしいからです。
元カノに未練がある場合は、自分の事で頭がいっぱいになりがちです。
でも、恋愛は1人でするものではないですよね?
元カノの事を大切に思うならば、自分のコトだけではなく、「彼女にとっての幸せとは何なのか?」という部分をしっかり考える必要があるわけです。
そして、お互いにとってのベストな選択を考える際に有効なのが、彼女と復縁するリスクを考えてみるということです。
ヨリを戻した時の「幸せなイメージ」だけではなく、彼女とヨリを戻した時に起こる可能性のある「リスク」を考えることで、冷静に「自分が今後どうすべきか」を判断することができるようになるわけです。
では、あなたが元カノとヨリを戻した時のリスクには、どんなものがあるでしょうか?
例えば以下のようなものがありますよね。
- 自分が成長できていない場合は、元カノにまたつらい思いをさせてしまう
- 元カノと何かあったときに、また周りの友達に気を使わせてしまう
- 同じ過ちを繰り返し、仲たがいしてしまう
- 同じような苦しみ(別れ)が訪れる可能性がある
このように、「今のあなたが元カノとヨリを戻すとどうなるか?」というイメージをしてみてください。
いかがだったでしょうか?
冷静に考えると、元カノとヨリを戻すことにこだわるよりも、新しい出会いを探したほうが「お互いに幸せになれる」ような気がしてきませんか?
たとえば、あなたが新しい出会いを求めることで、こんな女性と出会えるとしたらどうでしょう?
- 価値観があう
- 金銭感覚が同じ
- 趣味があう
- 同じ感性を持っている
- 気を使わなくていい
- 料理が上手
- 自分の良い部分をちゃんと見てくれる
もし、元カノとの別れの原因が「趣味が合わない」ということだったならば、同じ趣味を持った女性と付き合うことで、何倍も楽しい生活が待っているかもしれません。
- 一緒にどこに行くか計画したり
- どんなところに泊まるかを相談したり
- おいしいご飯屋さんを一緒にリサーチしたり
元カノとでは、実現できなかった楽しみがあなたを待っています。
つまり、あなたが1歩踏み出す決断をするだけで、「一緒にいて幸せを感じることのできる女性と出会える可能性」が無限に広がるわけですね。
ここまでで、必ずしも「元カノとヨリを戻すことがベストな選択ではない」ということは。ご理解いただけたかと思います。
ただ、「今まで未練タラタラだったのに、いきなり元カノを忘れるなんて無理だよ!」と思う方もいるはずです。
そんな方のために、元カノの未練を断ち切る具体的な方法を最後にお伝えしていきます。
元カノの未練を断ち切るにはまず行動すること

元カノの未練を断ち切るためのポイントは、「まず、行動することが大切」だということです。
その理由は、時間に任せるだけでは、元カノに対する気持ちを消そうと思っても、なかなかうまくいかないからですね。
たとえば、一般的には
- 元カノにフラれた傷が癒えてから
- 次にいく心の準備ができてから
このような心の壁を乗り越えないと、次の恋へは進めないと思われがちです。
でも、実は違うんですね。
実際は、まず次の恋愛に向けて1歩踏み出すことで、元カノの未練が経ち切れたり、過去の恋愛を忘れることができるわけです。
なので、必ず以下のような因果関係になるということをおぼえておいてください。
※重要※ 多くの人が勘違いしている因果関係
- 【誤】元カノを忘れる ⇒ 次の恋に進む
- 【正】次の恋に進む ⇒ 自然と元カノを忘れることができる
このように、因果関係を間違えることなく確実に行動していくことで、あなたが元カノの未練を断ち切れる確率は飛躍的に高まります。
今お話ししたことは、心理学でいう「作業興奮」という理論で説明できます。
確実に行動を起すために知っておきたい「作業興奮」という心理状態
作業興奮とは、ドイツの心理学者エミール・クレペリン(Emil Kraepelin, 1865-1926)が発見した心理効果のことです。
エミール・クレペリンは、「人間のやる気は、その作業に取り組んではじめて生まれるもの」だという考え方を提唱してきました。
簡単にいうと、「あれこれ考える前に、とりあえず動け!」ということですね。
たとえば、あなたにはこんなことはないですか?
- 部屋を掃除しないといけないと思いつつ、いつまでたってもしない
- 仕事の締め切りが近いけど、いまいちエンジンがかからない
- やることが多すぎて、何から手をつけていいか分からない
- 勉強すると決意したものの、ついついテレビを見てしまう
- 毎日走ろうと決めたのに、なかなかやる気がでない
これらに共通していることは、「やる気がでるのを待つ ⇒ 行動する」というスタンスでいることです。
でも、これは違うんですよ。
「勉強する気になってから机に向かう」と考えていては、いつまでたってもやる気はでません。
大事なのは、まず行動することです。
- 机に座る
- ペンを手に持ってみる
- テキストを開いてみる
このように、とりあえず勉強をし始めることで、はじめてやる気が湧いてくるというわけですね。
今お話ししたことは、恋愛においても同じことがいえます。
恋愛に置きかえると、傷が癒えて準備万端になるまで待つのではなく、まず動いてみることが大切だということですね。
たとえば、あなたを元気づけようと、友人がこんな申し出をしてくれたらどうするでしょう?
- 「合コンセッティングしたからいこうよ!」
- 「この恋愛アプリにいいらしいよ」
- 「相席屋にいってみようぜ!」
- 「いい子紹介しようか?」
普通に考えたら、
- 「いや、まだ元カノの事が忘れられないから……」
- 「そんな気分になれない、悪い……」
- 「まだ、別れて間もないのに元カノに悪いよ……」
このような感じで、友人の好意を断りがちですよね。
でも、「作業興奮の心理」を使うならば、元カノの事が忘れられないからという理由で、友人の用意してくれた行為を断るべきではありません。
最初は、やる気がなくてもいいんです。
とりあえず行ってみることが大切なんですね。
合コンなどで楽しい時間を過ごしていれば、いつの間にか「自然と元気になっている自分」に気付くはずですよ。
まとめ.まずは、元カノの未練を断ち切るための1歩を踏み出そう
元カノの未練を断ち切るためのヒントを得てもらうことはできたでしょうか?
具体的には、以下の内容でお話しましたね。
- 元カノへの未練を断ち切ることができない理由
- プロスペクト理論の元になったカーネマンの実験
- プロスペクト理論と恋愛の関係性
- 元カノに未練がある場合はヨリを戻すリスクを考える
- 元カノの未練を断ち切るにはまず行動すること
今回お話した内容を実践していただければ、元カノの未練を断ち切り、新しい恋への1歩を踏み出すことができるでしょう。
とはいえ、この記事でお伝えしたのは、脳科学の視点から見ると枝葉の情報にすぎません。
いざ未練を断ち切って、新しい恋に進もうと思っても、悩みはどんどんでてくるものです。
- また女性と一から仲良くなるのは大変
- 好みの女性と付き合えるかどうか心配
- またうまくいかずに別れることになったら辛い
という具合に、これから先も色々な障害や不安を感じることが多々あるでしょう。
そんな時、立ち止まらず積極的に行動して、あなたに幸せをつかんでもらいたいのです。
小手先のテクニックではなく、「自然体のあなたで女性と親密になれる体質」を手に入れれば、ラクに理想の彼女を作ることができます。
「素の自分」に魅力を感じてもらえるようになれば、あなたが頑張なくても女性の方から近寄ってきてくれるからです。
「自然体のあなたで女性と親密になれる体質」を手に入れるための詳細は、「脳科学コーチ推薦!1000人以上の非モテ男子に彼女ができた恋愛の5大原則」の記事でお話しています。
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人生は1度しかありません。後悔しないように新しい恋愛を楽しんでいきましょう。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!